No.015 マネー・住まい

繰り上げ返済シミュレーター

住宅ローンの今の残高・金利・残りの返済期間と、繰り上げ返済する額を入力すると、「期間短縮型」と「返済額軽減型」のそれぞれで、利息がいくら減るのか、返済期間が何年縮むのか、毎月の返済額がいくら下がるのかを比べて計算します。

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繰り上げ返済とは

繰り上げ返済とは、毎月の決まった返済とは別に、ローンの元金(借りているお金そのもの)の一部をまとめて返すことです。返した元金には、それ以降の利息がかからなくなるため、ローン全体で支払う利息を減らすことができます。

ポイントは、繰り上げ返済したお金はすべて元金の返済にあてられることです。毎月の返済には利息の支払いが含まれていますが、繰り上げ返済の分は利息に回らず、そのまま残高を減らします。そのため、同じ金額でも、毎月の返済より元金を減らす効果が大きくなります。

期間短縮型と返済額軽減型の違い

繰り上げ返済には、大きく分けて2つの方法があります。どちらを選ぶかで、減る利息の額や、その後の家計への影響が変わります。

期間短縮型返済額軽減型
しくみ毎月の返済額はそのままで、返済が終わる時期を早める返済が終わる時期はそのままで、毎月の返済額を下げる
減る利息大きい期間短縮型よりは小さい
毎月の返済額変わらない下がる
向いている人総額をできるだけ減らしたい人、定年までに完済したい人毎月の負担を軽くしたい人、教育費などで出費が増える時期を控えている人

同じ金額を繰り上げ返済した場合、減る利息は一般に期間短縮型のほうが大きくなります。返済期間そのものが短くなり、利息がかかる期間が減るためです。一方、返済額軽減型は減る利息は小さめですが、毎月の返済が楽になるので、家計に余裕を持たせたいときに向いています。

このシミュレーターでは、同じ条件で両方を計算して並べて表示しているので、「どれくらい差があるのか」を数字で確かめられます。

早く繰り上げ返済するほど効果が大きい理由

元利均等返済では、返済の初めのうちほど、毎月の返済額に占める利息の割合が大きくなっています。残高が多いうちは、その残高に対してかかる利息も多いからです。

そのため、同じ金額を繰り上げ返済するなら、時期が早いほど、その後に利息がかかる期間が長い分、減る利息も大きくなります。上のシミュレーターで「繰り上げ返済の時期」を0年後、5年後、10年後と変えてみると、効果の違いがよくわかります。

ただし、早く返すことだけを優先して手元のお金がなくなってしまうと、急な出費に対応できなくなります。次の「注意点」もあわせて確認してください。

このシミュレーターの計算方法

計算は、元利均等返済の一般的な式にもとづいて、1か月ごとに行っています。

  • 毎月の返済額:残高 × 月利 × (1 + 月利)残り回数 ÷ ((1 + 月利)残り回数 − 1)。月利は年利 ÷ 12 です。
  • 毎月の利息:その月の初めの残高 × 月利。返済額から利息を引いた分だけ、残高が減ります。
  • 期間短縮型:繰り上げ返済の額だけ残高を減らし、毎月の返済額はそのままにして、残高が0になるまでの月数を数えます。
  • 返済額軽減型:繰り上げ返済の額だけ残高を減らし、残りの回数はそのままにして、上の式で毎月の返済額を計算し直します。
  • 繰り上げ返済の時期:「○年後」は、その年数分(○×12回)の返済が終わった直後に繰り上げ返済するものとして計算します。「毎年くり返す」を選ぶと、そこから12か月ごとに同じ額を繰り上げ返済します。

「減る利息」は、繰り上げ返済をしなかった場合に支払う利息の合計と、繰り上げ返済をした場合の利息の合計との差です。繰り上げ返済で返した元金は、もともと返す予定だったお金なので、「減る利息」には含めていません。

繰り上げ返済を考えるときの注意点

1. 手元に残すお金を先に決めておく

繰り上げ返済で返したお金は、あとから引き出すことができません。病気やケガ、失業、家の修理など、急な出費に備えるお金は、繰り上げ返済とは別に確保しておきましょう。「生活費の何か月分を残す」と先に決めてから、それを超える分を繰り上げ返済にあてるのが安心です。

2. 手数料を確認する

繰り上げ返済の手数料は、金融機関や返済の方法(インターネットか窓口か、一部返済か全額返済か、固定金利期間中かどうかなど)によって異なります。手数料がかかる場合は、減る利息から手数料を引いて、効果があるかどうかを判断しましょう。

3. 住宅ローン控除への影響を確認する

住宅ローン控除(住宅借入金等特別控除)を受けている場合、繰り上げ返済によって年末の残高が減ると、控除額が変わる場合があります。また、期間短縮型で返済期間が短くなると、控除の条件に影響する場合もあります。控除を受けている人は、繰り上げ返済の前に、税務署や金融機関などで条件を確認しておくと安心です。

4. ほかのお金の使い道と比べる

繰り上げ返済で減る利息は、ローンの金利が低いほど小さくなります。教育費や老後の資金、資産づくりなど、ほかにお金が必要になる予定がある場合は、それらとのバランスも考えて決めましょう。

5. 変動金利の場合は、金利が変わる可能性も考える

このシミュレーターは金利が一定として計算しています。変動金利でローンを組んでいる場合、将来の金利によって実際に減る利息は変わります。金利が上がった場合の影響は、コラム「変動金利が上がったら返済額はどうなる?」も参考にしてください。

よくある質問

期間短縮型と返済額軽減型、どちらを選べばいいですか?

支払う利息をできるだけ減らしたいなら期間短縮型、毎月の返済の負担を軽くしたいなら返済額軽減型が向いています。たとえば、定年までに完済したい人は期間短縮型、子どもの教育費などでこれから出費が増える人は返済額軽減型、というように、今後の家計の予定に合わせて選ぶのがおすすめです。

繰り上げ返済はいくらからできますか?

最低金額は金融機関によって異なります。インターネットで少額から手続きできるところもあれば、一定の金額以上でないと受け付けていないところもあります。借りている金融機関の案内を確認してください。

一度に多く返すのと、毎年少しずつ返すのはどちらがいいですか?

同じ金額なら、早い時期にまとめて返すほど、減る利息は大きくなります。ただし、手元のお金を一度に減らしすぎるのは不安という場合は、毎年少しずつ返す方法もあります。上のシミュレーターの「毎年くり返す」で、両方のパターンを比べてみてください。

計算結果と金融機関の試算が少し違うのはなぜですか?

金融機関によって、毎月の返済額や利息の端数処理の方法、利息の日割り計算の有無などが異なるためです。また、手数料や保証料の扱いによっても差が出ます。正確な金額は、借りている金融機関の試算や返済予定表で確認してください。

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