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新NISA、月1万・3万・5万円を20年積み立てたらいくら?利回り別に試算してみた
2024年から始まった新しいNISAをきっかけに、積立投資を始めた人も多いと思います。でも、「毎月いくら積み立てれば、将来どれくらいになるの?」というのは、なかなかイメージしにくいものです。
この記事では、AnyLabの積立投資シミュレーターと同じ計算方法で、毎月1万円・3万円・5万円を20年間積み立てた場合の資産額を、想定利回り3%・4%・5%の組み合わせで試算しました。
- 月3万円を年4%で20年積み立てると、元本720万円が約1,100万円に(運用益 約380万円)
- 月5万円・年5%なら、元本1,200万円が約2,055万円に
- NISAなら運用益に税金がかからない。月3万円・年4%・20年の例では、課税口座より約77万円お得な計算
- 同じ月3万円でも、30年続けると約2,082万円。期間が長いほど複利の効果は大きくなる
試算の条件
- 毎月の積立額:1万円・3万円・5万円
- 積立期間:20年(240回)
- 想定利回り:年3%・4%・5%(月利=年利÷12の複利で計算)
- 手数料(信託報酬など)は考慮しない
実際の投資では、毎年同じ利回りで増えることはありません。大きく上がる年もあれば、下がる年もあります。ここでの数字は、「平均するとこれくらいの利回りだった場合」の目安として見てください。
試算結果:9パターンの20年後
| 毎月の積立額 | 元本の合計 | 年3% | 年4% | 年5% |
|---|---|---|---|---|
| 1万円 | 240万円 | 約328万円 | 約367万円 | 約411万円 |
| 3万円 | 720万円 | 約985万円 | 約1,100万円 | 約1,233万円 |
| 5万円 | 1,200万円 | 約1,642万円 | 約1,834万円 | 約2,055万円 |
※20年後の資産額。1万円未満を四捨五入。
毎月3万円・年4%の場合、20年間で積み立てた元本720万円が、約1,100万円まで増える計算です。増えた約380万円が運用益です。
利回りが1%違うだけでも、結果には大きな差が出ます。月5万円の場合、年3%と年5%では20年後の資産額に約413万円の差があります。利回りは自分で決められるものではありませんが、手数料の低い商品を選ぶことは、実質的な利回りを高めることにつながります。
NISAでお得になる金額(非課税の効果)
通常の証券口座(課税口座)で投資をすると、運用で得た利益に約20%(20.315%)の税金がかかります。NISAを使うと、この税金がかかりません。上の試算で、運用益にかかるはずだった税金を計算すると次のようになります。
| 毎月の積立額 | 年3% | 年4% | 年5% |
|---|---|---|---|
| 1万円 | 約18万円 | 約26万円 | 約35万円 |
| 3万円 | 約54万円 | 約77万円 | 約104万円 |
| 5万円 | 約90万円 | 約129万円 | 約174万円 |
※20年後に運用益の全額を一度に受け取った場合の税額(20.315%)。
毎月3万円・年4%の例では、NISAを使うだけで約77万円の税金が節約できる計算です。同じ商品に投資するなら、まずはNISAの非課税枠から使うのが基本と言えます。
なお、現在のNISAの年間投資枠は360万円(つみたて投資枠120万円+成長投資枠240万円)、生涯の投資枠は1,800万円です。この記事の試算(最大で月5万円・年60万円、20年で元本1,200万円)は、いずれもNISAの枠に収まっています。
積立期間を変えるとどうなる?
次に、毎月3万円・年4%のまま、積立期間だけを変えてみました。
| 積立期間 | 元本の合計 | 資産額 | 運用益 |
|---|---|---|---|
| 10年 | 360万円 | 約442万円 | 約82万円 |
| 15年 | 540万円 | 約738万円 | 約198万円 |
| 20年 | 720万円 | 約1,100万円 | 約380万円 |
| 25年 | 900万円 | 約1,542万円 | 約642万円 |
| 30年 | 1,080万円 | 約2,082万円 | 約1,002万円 |
元本は期間に比例して増えるだけですが、運用益は期間が長くなるほど加速度的に増えていきます。10年では約82万円だった運用益が、30年では約1,002万円と、12倍以上になっています。30年後には、運用益が元本とほぼ同じ金額にまで育っています。
これが、「積立投資は早く始めて長く続けるほど有利」と言われる理由です。利益にさらに利益がつく「複利」の効果は、時間をかけるほど大きくなります。
想定利回りの考え方
試算に使う利回りは、何に投資するかによって大きく変わります。
- 債券中心の運用:値動きは小さいが、期待できる利回りも低め
- 株式と債券を組み合わせたバランス型:値動きも利回りも中くらい
- 世界の株式に幅広く分散した運用:値動きは大きいが、長期では高めの利回りが期待されることが多い
大切なのは、過去の実績が将来も続くとは限らないということです。計画を立てるときは、年5%のような高めの利回りだけでなく、年3%などの控えめな利回りでも試算しておくと安心です。
積立投資で気をつけたいこと
- 元本保証ではない:市場が下がれば、資産額が元本を下回る時期もあります。
- 生活防衛資金を先に確保する:急な出費に備えた貯金(生活費の数か月分)を確保したうえで、余裕資金で行いましょう。
- 下がったときにやめない:積立投資は、価格が下がったときにも同じ金額を買い続けることで、平均の購入価格をならす効果があります。暴落時に慌ててやめてしまうのが、最ももったいないパターンです。
- 手数料を確認する:信託報酬などのコストは毎年かかるため、長期になるほど影響が大きくなります。
よくある質問
月1万円だけでも、やる意味はありますか?
あります。この記事の試算では、月1万円でも年4%で20年続ければ約367万円になり、運用益は約127万円です。金額が小さくても、早く始めて長く続けることで複利の効果を得られます。また、少額で始めて値動きに慣れておくと、収入が増えたときに積立額を増やしやすくなります。
途中でお金が必要になったら、引き出せますか?
NISAで保有している投資信託などは、いつでも売却して現金にできます。ただし、売るタイミングで価格が下がっていると、元本を下回る金額になることもあります。近いうちに使う予定のお金は投資に回さず、預金で持っておくのが基本です。なお、NISAで売却した分の投資枠は、翌年以降に再利用できます。
積立額は毎月同じでないといけませんか?
多くの証券会社では、積立額を途中で変えたり、一時的に停止したりできます。ボーナス月だけ多めに積み立てる設定ができる場合もあります。家計の状況に合わせて、無理のない金額で続けることが何より大切です。
まとめ
- 月1万円でも、年4%で20年続ければ約367万円(元本240万円)
- 月3万円・年4%・20年なら約1,100万円。NISAなら約77万円分の税金がかからない
- 月3万円でも30年続ければ約2,082万円。運用益は元本とほぼ同じ金額に
- 利回りは控えめに見積もり、長く続けることを優先する
FIRE(早期リタイア)を目指す場合に必要な資産額については、コラム「FIREに必要な資産額の早見表」で試算しています。
※本記事の試算は、一定の利回りが続くと仮定した目安です。実際の運用成果は市場の状況によって変動し、元本を下回ることもあります。特定の金融商品の購入を勧めるものではありません。